2021/04/12 21:10

眼鏡の整体

全ての溶接が終わり表面処理(塗装やメッキを施してフレームに色をつける工程)の工程に行く前の大切な作業です。メタルフレームの金属部品は、プレスや切削加工などで精密に作られています。 しかし、曲げ加工でしか作れない部品も多くあります。 曲げ加工で作られる部品には、どうしても不揃いが発生します。その大きな理由として、チタンなどの金属材料は熱処理を加えて材料の硬さを調整しますが、どうしても部品ごとに熱の加わり方が異なり違いが生じます。そこで、一つ一つ微妙な部品のばらつきを職人の手作業で調整して、形を統一していきます。 人間に例えると、整骨院で背骨などを矯正して貰う感じに似ています。この作業はけして機械では出来ません。 職人の技術が出来上がりを左右します。1枚ずつ目で見て、図面などの基準に合う様に調整していきます。勿論それぞれ手を加える位置などは全て異なります。

この様な職人の手作業の工程こそ、日本製が評価される理由だと思います。